変貌を遂げた第5回試験結果
平成22年1月12日、第5回貸金業務取扱主任者試験の結果発表が行われ、前年11月21日の本試験から52日間という待機期間を経て終結した。
今回の試験の合格基準が30点であったことに関しては、過去試験を考えても、予想されていた基準点だと評価されている。しかし、なんといっても驚愕なのは、その合格率の低さである。前回の合格率が61.7%であったのに対し、今回は約半分の32.9%という結果で終わった。
同じ30点でも第1回試験の合格率は70.1%、第2回試験は65.2%だったということを考えれば、第5回の難易度レベルは圧倒的に高いと言わざるを得ない。
昨今、貸金業態の有り方が疑問視されていたことから、2010年には貸金業法が改正された。今回の試験結果は、「資格取得をより厳格化」「貸金業への安易な参入を許さない」といった、かつてから問題視されていた指導監督上の課題を全うした結果が、このような形となって現れたものだろう。
かつては容易とも言われていた貸金業務取扱主任者の取得は、恐ろしいくらいに難易度の変貌を遂げた。
【2011年1月19日】